ローレンには、僕に重なるところがたくさんある。─ 加藤成亮 ローレン
今回演じるローレンは僕と共通点が多いんです。同級生から「実年齢の3倍は年取ってるね」と言われる老成したところ(笑)や常に何か考えているところ、それでいてどこかひねくれていたり、今の自分に焦りを感じたりしているところとか。僕もすごく焦りを感じる時がある。例えば映画の話ひとつするにしても、40~50代くらいの大人と対等に話したいんです。そのためには、例えば『ゴッドファーザー』はシリーズ全部観なきゃ!コッボラやキューブリックは一通り押さえないと!そうしないと「21の若造が」と言われたらおしまいだと思うから。
でもそのための勉強はすごく楽しいんです。音楽でも本でもとりあえず古典とかスタンダードと言われるようなものをわからなくても見聴きして、そこで吸収した知識同士が繋がったりすると、さらに嬉しいし。一見頑固で変わり者のローレンの言葉や行動も、引き寄せて考えれば全然不自然じゃない。このゼミの仲間だって、大概面倒くさいでしょ?キレやすかったり、精神安定剤を常用したり。そういう意味ではローレンも含め、それぞれに問題を抱えた、誰にでも共感のできる若者を描いていると思う。見る方も、誰かのどこかに自分を重ねられるような気がします。
ただ難しいのはローレンが“人によって態度を変える男”だということ。これは演出のスズカツさんに最初に言われたことなんですけど、確かにローレンは相手や場面によって強く出たり甘えたりコロコロ変わるんです。ちょっと多重人格的な。それがこの作品のおもしろさであり、めっちゃ難しいところでもあると思うんですけど、失敗すれば「さっきと全然芝居が違うじゃん」でおしまいだし、うまくいけば複雑で多面的な人間を表現できる。
ローレンは今まで演じてきたさわやかボーイ(笑)とは真逆で、良くも悪くもきっと期待は裏切ってしまうと思う。でも裏切ったぶん、僕の新しい顔を観てもらえる気はするし、何度か観てもらえたらその度に違う顔で会えるかもしれないので、お得だとは思うんですけど(笑)。
ちなみに、大学にはグレチェンみたい魅力的な先生はいませんが(笑)、個人的に人生の大先輩というか、“母”のような存在の方がいてお世話になってます。僕もエッセイの連載とかしているけれど、彼女も文筆業の方で話ながら僕の中にはない言葉やイメージをたくさん教えてくれたり、自分の中で否定的だった物事への価値観を変えてくれたりするんです。今の僕にとって、大切な師匠ですね。
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這是SEMINAR場刊內,シゲ的部份
前幾天就打好了,本來想連翻譯一起放上來的......
但是......
我太懶了............@@
先這樣吧......
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